自分以外の人の協力の存在なくして、目標達成はかないません。
したがって、あなたが願望を実現させるためには、自分以外の人間をどれだけ上手に動かすことができるかということが勝負になります。
ネット上のバーチャル社会では、不特定多数を対象にしつつも、アクセス者に対して個別メッセージが送られているような工夫が必要になります。
それが、文章力として問われるわけです。
現実の社会では、それが面談となります。
あなたがキーマンと思う人間のアポイントがとれたとしても、そこで、あなたの欲している動きをして貰うようにするには、「交渉術」というものを理解し、身に付けておく必要があります。
そのためには、
1・何を承諾させるのか
2・その程度はどれをよしとするのか
3・ダメであった場合の次善策は何か
という三つの要素を明確にしておかねばなりません。
最終結果を明確にせず、面談を求める人が多いのには驚きます。
依頼内容を自分で熟知したうえで、どのように切り出すかというのが、まず交渉術のスタートです。
相手がうんと言ってもらえるために、あなたが用意できる相手のメリットを最初の話題にするのが一番スムーズに行く話題導入方法です。
その際に、いきなり、「実は、こんなにいい話があるのです」という切り出しでは、かえって相手の警戒心を増すことになります。
相手に与えることのできるメリットを分析し、そのメリットがない状況を話題として話し始めるのが、上級手段。
例をあげます
「最近、売上はそこそこだけど、利益の確保が難しいという話が多いようで、景気の良さも動くお金のボリュームの回復を話題にしていますが、実質は、利益が目減りしており、経営実態はまだまだ改善されていないとおっしゃる社長さんが多いのには驚かされます」
このような切り出しをすることで、まず、相手が持っているだろう課題を一般論として提供し、違和感の無い同感を得ます。
次に、「利益を増すために、経費削減策に邁進する会社も多いのですが、これには限界があり、あまり行き過ぎると会社全体の士気が低下し、活力までなくなってしまいます」
自分が提案したい内容以外の方法のデメリットを出し、これも違和感なき同意を得ます。
この二段階によって、交渉相手は、導入部分で連続して「そうだね」と相槌を打つことになります。
面白いもので、二回連続して相手の話を尤もなことだと相槌を打つと、相手を交渉相手ではなく、同じ価値観を持つ同士であるという認識信号が脳から発せられます。
そこで、自分達の取り組みを解説します。
「うちも、これじゃあいかんということで、社内で利益増加に取り組むプロジェクトをつくり、今まで適正な利益を提案できずに、自分達の技術や製品を安売りしなくてはならなかった状況を回避し、当然の利益を正当に請求できて、仕事量を減らさない方法を企画し、取り組んできました。」
相手は、「ほう・・面白いことを始めたな」と感じる部分です。
この時も、まだ「あなたに、何かをしてくれ」という話しではありません。
あくまでも、交渉相手はまだ当事者としてではないため、違和感の無い興味を持つことができるのです。
「***法と名前を付けて、現在の自社製品の値付けを一から見直し、この一年間のデータがこれです。お陰様で、同じ製品群を見たとき、値段は上がっているのに、出荷量も増加しているため、年間に***の利益増を確保できました。」
「その増加した利益で、営業マンを増強したため、今年度はさらに売上増の予測を立てています」
交渉相手を、いよいよここで交渉の土俵に上げます。
「私たちは、自社の利益改善のために開発した***法を、パッケージにして同じ悩みを持っておられる皆さんにご提供しようということを企画いたしました。しかし、同じ業界に知られると自分達で強力なライバルを作るため、異業種の皆さんで、しかもこのメリットの意味を理解していただけるところでなくてはなりません。
私たちは、独自に異なった業界の10社を選定して、***法のご提案を申し上げることに致しました。
もし、ご興味を持っていただけるようでしたら、一度詳しい話を聞いていただけませんでしょうか」
この問いかけは、***法の導入にOKをくれというものではなく、詳しい話をきいてくれないかという次回アポイントの了解を求めているのですから、うんという肯定的な返事を貰いやすい質問です。
はい、交渉術のコツは、相手に「うん」と違和感無く返事をさせるということにつきます。
いきなり、「社長、利益を増やすシステムがあるんですが、担当者と一緒に、私たちのプレゼンをきいてはいただけませんか」と切り出すと、ほぼ100%断られます。
交渉の目的は、相手に「うん」と答えて貰うこと。
今日は、ここまで〜〜〜。